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2007年6月

泣かないで。

きちんと決まった間隔で病院に来ては
薬をもらっていくおばあちゃん。


でも今回は少し、遅くなっていました。


どうしたんだろう…?

まずはいつもの定型トーク(?)から。

カモ
「お変わりはないですか?」

おばあちゃん
「………」


おばあちゃんは口を結んだままでした。


カモ
「お体の具合が悪かったのですか?」




おばあちゃん
「………」


おばあちゃんはちょっと体をゆするだけ。


カモが耳が遠かったんだっけ?
と平和な思考を働かせていると、


おばあちゃんが予想外の動きをしました。



おばあちゃん
「うぅ…」


文字にすると難しいですが、
苦しんでいるのではありません。




Σ(゜□゜;)!!??

カモ、大困惑。




おばあちゃんの目からはがあふれてきました。

おばあちゃん
「先月末に…夫が亡くなって」


静かに語りだす、おばあちゃん。


おばあちゃん
「私は体調を崩していて…うぅっ」


カモはどう言葉を返したら良いのか
わかりませんでした。

うなずいて、話を聞いてました。


それから気づいて、
机の中のティッシュを差し出そうとすると
おばあちゃんは手で断って
自分のバッグからハンカチを取り出しました。



おばあちゃんの話はつづきます。



おばあちゃん
「私は施設にいたから、死に目が見られなくて…。


ハンカチで目頭を押さえ、
頬をつたう涙を拭くおばあちゃん。


もっといろいろ、看病とか…できたら良かったのに。



私がこんなだから…」



かろうじて、口を開くカモ。

カモ
「思い出させてしまって、ゴメンなさい」






少し、落ち着いてきたおばあちゃん。

「いいえ。まだ、立ち直れていなくて。ダメね」
と言って、カモにも気遣ってくれました。


そして姿勢を正すと
いつも通り、会計を済まして薬局を後にしました。



何を言ったら良かったのだろう。

まだまだ、分からないことも、できないことも、
カモにはたくさんあります。

………。

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盲導犬の募金3_クリック募金

昨日から取り上げている盲導犬の募金。

Webサイト上で
バナーをクリックするだけで募金ができちゃう
「クリック募金」にもなってます。



カモはできるだけ毎日



…を目標に。


パソコンを立ち上げた時は
クリックするようにしてます。


自分の負担はクリックするだけ。

1クリック=1円

として、企業が寄付してくれるそうなのです。



よかったら、ぜひ。

お気に入りに加えてみてください。

『カカクコムの盲導犬支援』


ちなみに、
他にもクリック募金はたくさんあります。

ズラリと紹介されているWebサイトは

こちら⇒『クリックで救える命がある』

※そのうちブログからリンクさせます。

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盲導犬の募金2_作戦のゆくえ

まずは昨日の「盲導犬の募金1_社長の作戦」からご覧ください。

 

さてさて、結果やいかに?

 

Modoken2

…というわけで、な、なな、なんと!!

 

 

 

本当に千円札を入れてくださった方がいらっしゃいました!!

 

 

 

社長の作戦につられたのかはわかりませんが…。

 

 

 

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盲導犬の募金1_社長の作戦

今回はちょっと4コマにしてみました。

Modoken1

しかし! この後、驚くべきことが!

 

つづきは明日★ヨロシクです。

 

 

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ファイトー、いっぱぁつ!

薬のCM、パッケージデザインは
変わってもほとんどがマイナーチェンジ。


広告を作ってたり、宣伝方法を考える
広告代理店や制作会社の人にとっては
面白みに欠けるのではと思ったりしてました。



薬剤師の仕事に就く前は。



でも、この仕事をやるようになってからは


「同じであることの大切さ」


を考えるようになりました。




やっぱり、体調をくずしたとき
症状が前と同じであれば

「あの薬で治った」

という記憶をたどって買いたい。




病は気から。



パッケージデザインが変わりすぎて

「? 前と同じかなぁ」


と不安に思いながら購入するより


「これこれ。これで大丈夫」


と安心して買いたいな、なんて。



製薬メーカーはその辺を考えているのでしょうか。

本当のところはわかりませんが。

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一瞬の気づかい

ババンバ、バン!



パン!



ポン!




と、カモは3つのハンコを使ってます。


それぞれ、

・「調剤済」という言葉と日付、カモの氏名が入ってるもの
・カモの氏名のみ
・カモの氏名と薬局の名称と所在地が入ってるもの

です。




ハンコは各ハンコメーカーが
いろんなタイプを作ってまして、



「調剤済」という言葉
調剤した日付
薬剤師氏名
薬局の名称
薬局の所在地

これが全部入ってるのもあるとか。


盛りだくさん。




…デカそう。だけど楽そう~






このハンコ、どこに押しているのかというと


・患者さんにお渡しする薬を入れる袋
・今回のお薬の説明書
・お薬の手帳に貼るシール
・処方箋


です。



何を見ても


「カモが担当しましたー!」


というのがわかるようにしているわけなのです。





そしてこのハンコ。



1人の患者さんに1ヶ所ではないため、
1日あたりの回数がものすっごい。





しかも、薬局が混んでいると。





連打、連打、連打、連打――――――!






そうすると、




「あぁ! 枠からはみ出た」




「きゃー! 逆さまに押しちゃった!」




「うわ。名前が欠けちゃった」






なんてことになりがち。






でも、薬を受け取る側だったら?




枠からはみ出てナナメに押されたのをみたら




「なんか…この人、適当?」





と思うだろうなぁ。





そんなわけで、カモは押そうとするときに




一瞬、手に握ったハンコと
ハンコの捺印欄を確かめることにしています。



…押すのが下手くそなのもありますが。







なんて言っておきながら。



失敗ばっかりです。



きれいに押せたときに限って、まっさかさま。



小さなことだけど、自分にガッカリしちゃう瞬間です(笑)

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そうじゃなくて。

日本語って、むずかしいなーと思います。




新人の頃の話です。

…と言ってもカモは2年目薬剤師なので
去年のことなのですが。



処方箋と薬をよくよく指差し確認して、

薬歴をフムフムとよくよく読んで



うん。大丈夫だ!



と1人うなずき、患者さんを呼びました。




待合室の長いすからゆっくり、ゆっくり立ち上がり、
ゆっくり、ゆっくりと歩いてくるおばあちゃんでした。



お名前を確かめ、ごあいさつ。


カモ
「お待たせいたしました、こんにちは!」


おばあちゃん
「はい。こんにちは」



よし。じゃあ薬の説明だー。

気合を入れて、


カモ
「今日は、お薬が2種類ですね」


おばあちゃん
「あー。そうですか」



まずは何でこの薬が処方されたか
症状をうかがう、と。


心の中で順序を確かめ、



カモ
「今日は、何で病院にいらしたんですか?」


おばあちゃん
「うーん?」


考え込むおばあちゃん。

回答を待つカモ。





おばあちゃんの答えは…




「バス」





 ○| ̄|_



もう、一気にガックーでした。




おばあちゃん
「うちから駅までは歩いて…」






カモ
「あ、あの。交通手段ではなくて」


おばあちゃん
「えー?」



カモ
「今日は、何か気になる症状があって
病院にいらしたんですよね?」



おばあちゃん
「そうだぁ。ここだぁ」


患部を指差すおばあちゃん。


そうなのです。

そこの話が聞きたかったのです。






聞き方が悪くてゴメンなさい。


以降は改めて、
「今日はどうされましたか?」
と聞くようにしています。


本当に日本語って、むずかしいです。

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癒着

「あれ、そこに書いてないの?」



カモが手にする処方箋を見ようと
身を乗り出すオバちゃん患者さん




昨日とは別の方です。



「今日、病院でいろいろ検査してきた」
とおっしゃったので、結果を伺ったら
そんなお返事でした。



そうなのです。



処方箋には、検査結果も書いてありません。



そしてさらに。





オバちゃん患者さん
「え? 病院から聞いてないの?」





どうやらオバちゃん患者さんは
病院と薬局がツーカーの仲だと思っている様子。


Σ(´А`)そ、それはかなり問題ですよ。



カモ
「病院の向かいにある薬局は多いですが、
まったく別なんですよ」



と説明すると、



オバちゃん患者さん
「あらー。そうなのぉ。
じゃあ、自分で聞かないとダメなのねぇ。


でもきっと聞いても忘れちゃうわぁ。
うふふふふ」




ペロリと舌を出すオバちゃん患者さん。








そこのフォローはちょっと出来かねます…。

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病名は……。

おもむろに患者さん。

「で、病名はなんだったんですか?」



突然の質問に、ついキョトンとしてしまうカモ。




「え? 書いてないんですか?」


そう言って、患者さんは
カモが手にする処方箋を見ようと
身を乗り出してきました。





処方箋には、病名は書いてありません。


あ、特別な場合をのぞいて、です。

薬の中には「この病気のこういう治療が目的」
と書くようになっているものもあります。



例外は今回は置いておいて、話を戻しますと。



薬剤師はドクターが処方した薬から


あれだろうか


これかもしれない


それっぽいなぁ


まさか…



といろいろ考えます。


そして実際にお薬をお渡しするときに
患者さんから現在の症状と
ドクターが話していた内容をうかがって、
頭の中で照合させています。



似た名前の薬は多いし、
同じ薬でも治療する目的によって
飲む量が違う場合もあるので

患者さんからお話をうかがうまでは
推測の域を出ないのです。



というようなことを
手短に患者さんに伝えたものの、
ドクターに聞かなかったことを
非常に残念がっていました。


推測でゴメンなさい。
でも、そこはドクターの領域なのです。
 
 
 

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今後、薬局でお薬をもらうときに
薬剤師がコミュニケーションを求めてきたら
できるだけ応じてくださいませ。

安全に薬を使っていただくためにヨロシクです。

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薬剤師はいらないですか?

「先生と話してきましたから」





「薬だけ渡してくれればいいんだ」





「説明はいらないです」





「先生が出してくれたんだから

これで良いんです」





「答えたくありません」





「先生がわかってるはずだから」





「ここでわざわざまた言うことないでしょ」





「なんでそんなこと聞くの」





「あんた、薬剤師なんだから

薬を見れば病状がわかるでしょ」







大多数の患者さんは
カモが「今日はどうされましたか?」
と伺うと答えてくださいます。


でも、上にツラツラと書いたような
お返事をいただくこともあります。





しょんぼりした気持ちになりますが



うちの薬局に来ていただけてるだけ
いいのかなぁなんて思います。


お会いできているうちは
お話できるチャンスがあるはずなので。

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味噌汁を攻めないで。

最初、カモは先輩に
「薬歴を読んで勉強して」
と言われていました。


薬歴とは、いわゆるカルテのこと。
調剤薬局なので
主に、お渡しした薬の履歴を
記録していきます。


SOAP(ソープ)形式
なんていう名前のやり方で、
その日に患者さんと話した内容や
次回への伝達事項などを書いています。



ソープ…。

変なトラバ付きそうだなぁ…


ま、そこから一般的に想像されることは
置いておいて。




先輩の教えを受けて
定期的にいらっしゃってる患者さんから
パラパラと薬歴を読んでいくことにしました。





…そしたら、


ある時期にずーっと抗生物質の目薬が
出ていたおばあちゃん。



毎回、毎回、

「目やにが治らない」

「まだ出ている」



を繰り返し、目薬が変わったときには


「これで治るだろうか」

「やっぱりダメだ」



と訴えていました。






ふむ、ふむ、とページをめくっていくと…



ご自分の目やにの原因を考え始め、



あれが原因ではないか。


これのせいではないか。


とさまざまな推理を展開。




お薬のせいにしてみたり…


シャンプーとかのせいにしてみたり…





カモの中でスゴイ! と思ったのが







「味噌汁を飲むから、目やにが出るんだ」






おばあちゃん……。






それじゃ日本人の大多数が
毎日、目やにだらけですよ…

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伝書バト、薬局の場合。

「いりません」と言われない限り、
お薬と一緒に患者さんにお渡ししているもの。


その1つが

お薬手帳に貼る紙(シールタイプ)

です。


手のひらサイズの小さな手帳に貼る、
これまた小さな、その日のお薬について
処方箋の情報を簡単にまとめたもの。です。



お薬手帳を持ってこられた方には
薬局の方で手帳に紙を貼ってお返ししています。


手帳はどこの薬局でも共通で使えるもので
他の薬局でもらった薬との重複がないか、
飲み合わせはどうか、というのを見るためのもの。


見た目以上にものすごい重要な役割を果たしています。



どこの薬局でも共通なので、
カモが情報シールを貼るページの隣に
全然知らない薬局のがペタッと貼ってあったりします。


たまに知っている薬剤師さんのを発見すると
ちょっと楽しい気分になります。


へ~、この薬の説明したんだなぁ

とか想像してみたりして。



さらにこのお薬手帳。

よくわからないけど、薬局で聞かれるから
手帳を差し出してなんか貼ってもらっている。



そんな患者さんも、多いような気がしています。


カモは新患さんで初めてお薬手帳をつくる
という方には先ほど書いたことなどを説明してますが…




たとえばお薬手帳に関心のない患者さんで

カモが
「あ、カモの前は○○薬局の△△さんだったのかー。
けっこう、△△さんが担当すること多いんだ」


なんて思って

△△さん宛ての手紙
患者さんのお薬手帳にはさんだとします。



そうすると、患者さんは何も知らないまま
後日、手帳を○○薬局に持っていき
はさまっていたカモの手紙
ちゃんと△△さんに届けてくださる。




…ような、気がします。





やったことないし、できないですけどね(笑)。

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水虫は、治ります。

昨日ご紹介させていただいた、
TVCMで水虫を自己発見したオバちゃん
の続きです。

もう一生、治らないのかと思うたびに、
発見当時を思い出していらっしゃるご様子。





オバちゃん
「ずっと爪が白くてさ、
でもこれが水虫だって思ってなかったの」

カモ
「そうでしたか。
たしかに水虫はいろいろなタイプがありますね」



オバちゃん
「それがCM観て分かってさー…。

だから気づいたの、ここ2~3年なのよ。



もうずっと病院に来てるけど


……。



本当に治るのかしら」




うーん…。

水虫は治るのですが、
かゆみや痛みなどの自覚症状がないケースも多く
もう大丈夫だと自分で判断したり、
何ともないから通院が面倒になって
治療をやめてしまう方が多いもの。



それに、「きちんと治す」というのが
またけっこー時間がかかります。



でも。


「治らないのでは…」
とあきらめモードになってる患者さんに
「じゃあ薬をつづけよう」
と思ってもらうようにうながすのもカモの仕事。




発見が早いと、治りも早い
と言われていますが…

オバちゃんはもういつからなのやら…



でも、いつまでかかるかわからないにしても
やっぱり治るものは治るので

「根気よくお薬つづければ、大丈夫ですよう!」

と明るく対応。


オバちゃんは
「そうよねぇ。頑張るしかないのよねぇ」

と言いながら薬の袋をぶらぶらさせて
お帰りになりました。


お大事にどうぞ~^^


梅雨入り。
水虫が手ごわいシーズンになりました。
治りかけの皆さんは、ここが山場です。
うまく乗り切れますように(^人^)合掌☆

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CM効果

毎度、うんざりした顔で薬をもって帰るオバちゃん。

「はー。
もう一生、治らないのかねぇ…」

カモ
「治りますよ!
…ただ、少し時間はかかるかもしれませんが」

 

オバちゃん
「私ね、CMで初めて知ったのよ。

それまで全然、気づかなかったの」





オバちゃんが闘っている病気。




それは…、









水虫です。




CMも早期発見を助けるんだなー
なんて思ったケースでした。

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コース料理を立ち食いで。

研修会、というのがあります。

主催は
薬剤師会であったり、

病院薬剤師会であったり、

漢方研究会であったり、

医師会であったり、

メーカーであったり、

…といろいろで、規模も大小いろいろです。



たいてい薬局にFAXでお知らせが届いて

「仕事終わるかなぁ~」

とか

「この日、休みなのに~」

なんて考えながら
カレンダーにチェックしています。



この研修会、薬剤師だけの集まりでは
・共催メーカーの医薬品紹介(いわゆる宣伝)と
・その会のテーマにあった診療科ドクターのお話
の2本立てで終了するのですが。


ドクターも一緒だと
・意見交換会
というのもあったりします。


意見交換会???



最初、カモはよくわからず
意見が言えるほど経験ないから…
と避けていたら

「ただの立食だよ。行ってみたら」

と元MRの社長に言われ。


勇気を出して行ってみました。



…ら、たしかに立食でした。Ψ(`∀´)Ψ



さらに勇気を出して話しかけてみたりしたら
実はふだん相当お世話になってる問屋さんに
お勤めの方で、ご挨拶ができましたー☆びっくり


こういう出会いもある場なのですねー。



意見交換会がある研修会は少ないので
それからも数えるほどしか参加していませんが


友人と参加したときのこと。



立食といえば、中央のテーブルから
各自で料理を取って食べる。


そう思っていたら…


えらいドクター(年配)
「ちょっと、適当に見繕って持ってきてよ」

MRさん
「はい。かしこまりました」

すばやく料理を盛り付けてくるMRさん。

MRさん
「いかがでしょうか。どうぞ」

えらいドクター
「あぁ。そこ、置いといてよ」


そんな感じでえらいドクターは
順次、ウエイターMRさんから
運ばれた料理を召し上がってました。


立ちっぱなしで。


前菜的なサラダに、
肉、
魚、
チャーハン、
なんかの小鉢、
刺身、
そば、…(料理の名前はどれも不明)


もちろん適宜、グラスが空けば
ウエイターMRさんが注ぎます。


そして…


えらいドクター
「あと、フルーツも持ってきてよ」

ウエイターMRさん
「はい。かしこまりました!」




おぉ~と見つめるカモに、
友人が一言。

「えらくなると、取ってきてもらえるんだよ」



…そこは目指してないってば。

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問診表

カモの薬局でも、新患さんには必ず
「問診表」を書いていただいております。


だいたいの方はお願いすると
普通にさらさらっと書き上げて下さいます。
ご協力、ありがとうございます。

ただ中には、

細かく、細かく答えて、
質問事項以外も書き込まれる方。

まったく何も書かず、
「必要なら聞いてよ」とおっしゃる方。

最近では個人情報の漏洩を警戒されて
回答自体を拒否される方もいらっしゃいます。



普通に書いて下さる方々も、
その書き方は多種多様。


たとえば体質でアレルギーや喘息などが
あるかないかを聞く項目では
回答欄に○をつけていただくようにしています。


それが

ちゃんとだったり、だったり、
余白に「ある」と書いていたり
該当しても×をつけていたり…

理由が添えられているケースもあります。


最近は日常で手書きを目にする機会が
減っているせいか、
面白いなーなんて思ったりしています。


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もう、ないんです。3

薬はまったく同じにもかかわらず、
包装が変わったことで
「薬が違う。これは効かない」
と訴える患者さん。

「先生に変えてくれと言ったんだ」
とのこと。

しかし、ドクターに確認するも
「変更なし」との回答。


…。


電話を切って調剤室で
「どうしよう、どうしよう」
とカモがオロオロしていると、

他の患者さんとの話が終わった
パートの姉さんが心配しに来てくれました。


姉さん
「どうしたの? あの人。
なんかすっごい怒ってたけど


カモ
「このあいだ包装変更があった薬なんですけど
今日また出て、見せたら前のと違う、効かないって
おっしゃるんですよ」


姉さん
「あー、あれ。確かに全然、見た目が違うもんねぇ」


カモ
「どうしましょう~…」


姉さん
「うーん。薬は変わらないんだよね。
あの、変更の”お知らせ”の紙はないの?」


カモ
「あれは…」



姉さんに例のちんまりした紙を見せると


姉さん
「ぶっ、何これ(爆笑)!

絶対納得しないよ!」


そんな~


姉さん
「もうDMないんでしょ? 写真が入ったのがあればね~」



DM…。
皆で回覧したし、けっこう前だったから
もう捨てちゃってますよう…。orz





ん? 写真!(・o・)



メーカーのWebサイトならあるかも!!


姉さんも気付いて急いで調べてみると



バッチリ写真付きのお知らせがデータベースになってました♪


喜び勇んでプリントアウトするカモに
姉さんが、一言。


「でもさぁ、これでも納得しない人っているんだよね」


そ、そんな予告しないで下さいよ!!





とにかく、処方箋に変更はないし、
資料はこれだけだし。


ガガーっとプリンターから
出てきたA4の紙をバババッと見て、

「よし!」

と自分のために気合を入れて患者さんのもとへ。



カモ
「申し訳ございません。お待たせ致しました。
先生に確認したところ、お薬はこのままということでした」


患者さん
「あぁ~? じゃあ前のだろ。
これじゃ効かないんだから」



カモ
「あの、これ本当に前のと同じなんですよ」

患者さん
「えぇ~?」


ペラリと資料を机に広げるカモ。

カモ
「これ、メーカーからの変更のお知らせなんです。

こっちがずーっとお使いになっていた方ですよね。
それが、今度はこっちに変わったんです。
中身は同じなんですよ」


変更前と、変更後の写真を指差しながら
ご説明すると


患者さん
「ふ~ん」


だ、大丈夫かな…


カモ
「体調によってはいつものお薬でも効き方などが
変わったりするんですね。

先生は同じままで、ということだったので、
このまま続けていただきたいお薬なんです」



患者さん
「……」

じーっとA4の用紙を見続ける患者さん。


カモ
「それ、差し上げますから」


患者さん
「あ、そう」



だ、大丈夫かな…


患者さん
「じゃあ、まぁ、続けてみるか」

ボソリと一言。



(゜o゜)え、


あ、あっさり…?




無事、処方箋どおりに患者さんに
お薬を渡すことができたものの、

さいごがあんまりあっさりしていて
良かったのに拍子抜けというか。

うーん。



姉さんからは
「良かったじゃーん。
もって帰ってくれたんだから良いんだよー」
と言われました。


でも、あれでまだゴネられたら
どうしたらいいのか。

カモはまだそういうスキルが無いです…。
ほんと、もって帰ってもらえて良かったです。

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もう、ないんです。2

「前のと全然違うじゃないか!」


と言いながら、パッケージデザインが変わった薬を
つまみあげる患者さん。


この前、お渡ししたときは
納得されていたのに…


心の中でものすっごいオロオロするカモ。


どうしよう…


どうしたら同じ薬だって理解してもらえるだろう……



とにかく何か言わなきゃと
口を開きかけたカモを制し、


患者さん
「前のは効いたけど、
これは効かないんだ!」




( ̄□ ̄;)えぇぇえ――――――っ!





…でも。

今までずっと飲んでいて、何もなくても
体調によっては思わぬ副作用が起きてしまう
ことがあるのが、薬というもの。



そこをキチンと聞いてみようと
どういう症状が今、身体に出ているのかたずねると
確かに薬が効いていないような症状でした。




患者さん
「だから先生に薬を変えてくれって言ったんだよ」


変えてくれ?

もしかして今日は別な薬に変更予定だった??



患者さん
「そしたら薬局で聞いてくれって言われたんだ」




これは…

前のデザインがあるかドクターは分からないから
薬局で聞くように言ったということ?


でも、もし今、在庫があって渡しても
もうメーカーが作っていないのだから
次回はきっと新しいデザインになってしまいます。



今日、解決しなきゃ…。




まずは効かないから変えてくれと訴えた結果を
確認してみることにしました。


疑義照会です。



しかし

病院に電話をかけてドクターに確認してもらうと、


病院の事務さん
「変更ないそうです」



orz...あぁ~


カモ
「ありがとうございましたー」

ガチャ


…次の作戦へつづく。長くなって申し訳ないです。

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もう、ないんです。

普通にお店で売ってるお菓子みたく、
薬にもパッケージなどのデザイン変更があります。


たいていはマイナーチェンジで、
パッケージの商品名が大きくなったり
箱が開けやすく変わったり
会社が合併してロゴが変わったり
…と、部分的なものなのですが。




「うわ、何これ」



と、社長。

パッケージデザインなどの変更は
あらかじめ、メーカーからお知らせが届きます。

宛名は薬局名だったり、社長名だったりなので
たいていのDMは社長が開封してます。




そのDMには…



色も形もまるっきり変わってしまった
医薬品のご案内が…。





カモ
「これ…。患者さん、同じって思いますかね…」


社長
「うーん。これはちゃんと説明しないとだねぇ」



そりゃ、そうです。



患者さんの中には、
本当に、本当に小さな変更でも

「違う薬を渡されたと思った」

と言って飲まない方がいらっしゃる
そうなのです(先輩談)


そんなわけでカモは、ちょっとの変更でも
きちんとお知らせするようにしています。

…たぶん、今のところ大丈夫だと思います。



で、件のその薬。



デザイン変更品が納品された場合、
外箱に「包装変更品」と書いてあり
中に“患者さん向けのお知らせ”が入っているので
それを使って説明しようということになりました。




ところが。




届いた「包装変更品」の中の“お知らせ”の紙が…



しょぼい。



これだけガラッと変えておきながら
なんでこんなにちんまり


しかも、“お知らせ”に薬の名前が書いてない。

「デザインは変わりましたが、成分と効果は同じです」
という簡素な説明のみ。


説得しずらい……。


「どこにもこの薬のことだって
書いてないじゃないかよー!

本当に同じ薬なのかー!?」




そんな患者さんのセリフが頭をよぎってしまいます。



…。


…。


とにかく、そういうセリフをいただかないよう
きちんと説明するぞー! おー!(`〇´)/

薬剤師でちっちゃな団結を固めて
何ヶ月か経った頃。




カモ
「こんにちはぁ。お待たせしましたー。

今日はこの前、新しくデザインが変わったお薬
また出てますねー(^▽^)」


患者さん
「前のと違う!!」


!? Σ(゜□゜;))



患者さん
「前のを出せ!!」


どどどどどーしよう!!

*

長くなってしまったので、明日に続けます~。

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電話相談

「カモ先生、患者さんからお電話です」

と、困った顔の事務さん。

 

どなたですか?と尋ねると、

 

「あの、例の……」

 

 

 

あの、例の……。

 

 

それだけで通じる、電話で有名な患者さん。

 

 

女性なのですが
この方、カモは入社してから
一度も顔を見たことありません。

 

どんなお薬を飲んでいるのか、
どこの病院にかかっているのかも
わかりません。

 

カモは入社して2年目です。

 

つまりもう、かれこれ2年以上も
この薬局ではお薬をお渡しすることなく、
お薬やお体などの相談を受けています。

 

カモが最初に電話でお話したのは
たしか去年の春くらい。

 

その前は、もう辞めてしまった先輩が
対応していました。

 

カモが仕事に慣れ始めた頃、先輩から
「この人、よくかかってくるから出てみて」
と言われて以来、
まるで担当者かのように対応しています。

 

 

カモの薬局には
電話相談の担当というのはありません。

 

たいていは
「この間もらった薬なんですけど…」
というご相談なので、その患者さんに
一番最近、薬を渡した薬剤師が
お話を伺うようにしています。

 

 

 

しかし。

 

この方の場合は、薬をお渡ししたのが
あんまり昔なうえに電話が多いということで。

手のあいている人が話を聞く。

…ということになっているはずが、
タイミング良くカモに当たったことが重なり
前も受けたからヨロシクと
まるで担当者かのようになっております。

 

 

お話をしてみると、非常に真面目で細かい方。

 

お電話の内容は、

 

 

患者さん
「先日、皮膚科で足の薬をもらったのですが
塗っていたら顔がかゆくなったんですけど
お薬のせいでしょうか」

だったり、

「最近、とても眠いんですけど
なにが原因でしょうか」

だったり、 

「湿布を貼っていたら、貼ったところが
赤くなってしまったんです。どうしたらいいですか」

だったり、

「飲み薬をもらったのですが苦くて…
飲まないほうがいいですか」

だったり。

 

でも、

 

「薬の名前は分かりません」

 

ガーン Σ( ̄□ ̄;)ま、また!!??

…それでは調べようがないですよー(>_<;)

 

 

仕方ないので、

 

カモ
「お薬をもらった薬局なら、記録があると思うので
そちらで聞いてみてください」

とか、

「病院に行って、先生に相談してみてください」

というようなことしかお答えできていません…。

 

そしていつも突然、ガチャ切り

 

カモ
「――と思うんですね…(ガチャン!)

 

(゜□゜)ポカーン

 

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ボディガード?

薬局には、定期的に来てくださる患者さんが
たくさんいらっしゃいます。

 

もうずっと、ずーっと、同じ薬の患者さん。

初老の女性の方です。

 

薬局の白いカウンターに並べたお薬を

毎回、

「いつものね」

と言って数を確かめて帰られていました。

 

カモの方も、一緒に内容と数を確かめ

お体に変化はないか尋ね、

「お大事にどうぞ」

と見送っていました。

 

 

 

ところが、最近になって

この方の旦那さんからお電話が来ました。

 

 

その内容というのが…

 

 

 

「この薬、1日2回だが一体いつ使えばいいのか」

 

 

電話を受けたのは管理薬剤師。

 

「1日2回は目安として朝と夕です」

と、まったくその通りな回答をしたところ

  

旦那さん
「そういうことは書いておかなくてはダメだろう!!!」

 

いきなり大クレームに発展。 

 

薬局では、処方箋どおりにお薬を用意するため
外用の場合、特に記載がなければ
お薬の袋に時間帯は書きません。

 

ただ、カモの薬局の外用袋には、
裏面に一般的な注意事項として
回数に応じた「目安の時間」を
印刷してあります。

  

だからカモは初めての患者さんには
袋を裏返して書いてある部分を指差しながら

「1日2回は目安として朝と夕です」

とお話しています。

 

でも、今回のように長い方には
毎回、毎回、裏返して
「1日2回は目安として朝と夕です」
という説明までは……していません。

 

ただ、処方箋の方に「1日2回、朝・夕」
とあればその通りに表側に記載します。

 

なので、今回の患者さんについては
ドクターに次から「朝・夕」まで
処方箋に書いていただくよう、お願いすることになりました。

 

 

以来、その記載を確かめるためなのか

旦那さんが一緒に薬局に来るようになりました。

 

 

お顔を拝見すると、なかなかのコワモテ

 

毎回、自分のことではないのに

 

「治らない」

「何なんだ」

「年のせいだって言うのか」

 

とバリエーションに富んだクレームを残していかれます。

 

ドスの利いた低い声で。

 

奥様想い……なのでしょうか?????

 

 

それにしても、奥様。

もしかして、ずっと薬を使う時間がわからず
過ごされていたのでしょうか。

 

この薬、お使いになってから

もう10年以上ですよ……。

 

カモがまだ薬剤師になろうと
思ってもいなかった頃からですよ…。

 

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はい。1、2のさーん!!

いっつも手にメモを持ちながら

「はい。3、2、5!!」

と目薬の本数を確認して持って帰るオバちゃん。

もうずっとつけている目薬だから

しっかり家に残っている本数を調べて

ドクターに次の受診までにどれを何本、とお願いしています。

…と書くと、さぞかし真面目に点眼してると思われるかもしれませんが。

どうして、どうして

毎回、バラバラ?????

ある時は

カモ
「こんにちはー。今日も3種類ですねー」

オバちゃん
「はい。2、2、3! おっけい!!」

またある時は

カモ
「こんにちはー。今日も3種類でしたー」

オバちゃん
「はい。4、1、2! よし!」

そしてまたある時は

カモ
「こんにちはー。今日は2種類で良かったですかー?」

オバちゃん
「いいの! 3、3! ハイよーし」

このオバちゃん、カモがこの薬局に入ったばかりの頃は

「あら! 先生に言ったのに。本数があってないわ!」

ということがたくさんありました。

目薬は1回1滴で良いので、うまくさせば
先生の書いた処方箋の本数どおりで
十分、次回まで間にあうはずなのですが…

何度かそう言ってみたものの、

ご本人は「無理!」と………(´д`|||)

こちらも毎回の点眼を見にお宅訪問、
というわけにはいかないし、

あんまり何度も同じ話題を繰り返しては
失礼にあたるかもしれないし…

ということで、

毎回、病院に電話をかけて疑義照会してました。

カモ
「あの、今日ですね、先生にお願いしたのと
本数が違うとおっしゃっているんですよ」

最初のうちは病院の事務さんも
「そうですか。先生に確認してみますね」

♪~保留

♪~保留

病院の事務さん
「はい。ではご本人様のおっしゃっていた本数でいいそうです」

カモ
「ありがとうございますー」

だったのが。

そのうち、

カモ
「あの、今日ですね、先生にお願いしたのと
本数が違うとおっしゃっているんですよ」

事務さん
「あー。この方ですね。今日は何本ですか?」

カモ
「えーっと、3、3、5だそうですよ」

事務さん
「はい。わかりました。確認しますね」

♪~保留

事務さん
「はい。3、3、5で良いそうです」

カモ
「ありがとうございましたー」

そして

カモ
「あの、○○さんですが、今日は2、1、4だそうです」

事務さん
「はい。お待ち下さい。

(物音←確認してるっぽい雰囲気)

……では2、1、4で」

カモ
「ありがとうございました」

どんどん話が早くなっていってました…( ̄□ ̄;)

最近ではもう本数はご希望通りになっており、
ドクターに問い合わせることがなくなりました。

そんなわけで、

カモとオバちゃんは毎回

「1、4、2~! はい。OK」

「1、4、2~! はい。OKですね!」

と、指差し確認しております。

コンプライアンスが心配です。

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